アルカリ性単純温泉
アルカリ性単純温泉とは、温泉1kgあたりガス性の物質を除く溶存物質量が1,000mg未満・源泉温度が25℃以上・pH8.5以上の温泉のことです。柔らかい肌触りで、肌への刺激が少ないことが特徴です。アルカリ性にはお肌の不要な角質を流れ落とす働きもあり、入浴後の肌がすべすべになることから「美人の湯」とされています。
アルカリ性単純温泉は単純温泉の一種です。pH値が8.5未満7.5以上の場合は弱アルカリ性単純温泉となります。pH値が高ければ高いほどお肌の不要な角質を除去する働きが強まるとされているため、美肌を目的に入浴する場合はpH値に着目することがポイントです。
炭酸水素塩泉
炭酸水素塩泉は、塩類泉の一種であり、美肌の湯としても有名な泉質です。不要な角質を洗い流して皮膚の表面をさらさらにさせる作用があり、切り傷や肌荒れ・肌疲れなど、さまざまな肌トラブルの緩和が期待できます。
炭酸水素塩泉には「重曹泉」と「重炭酸土類泉」の2種類があります。
- 重曹泉:美肌の湯として有名な泉質
- 重炭酸土類泉:入浴用としてだけではなく、飲泉としても用いられていることが特徴
炭酸水素塩泉の入浴後はお肌の水分が蒸発しやすくなるため、特に乾燥肌の方は入浴後にすぐ保湿ケアを行うなどの注意が必要です。
硫黄泉
硫黄泉は、温泉1kgあたり2mg以上の総硫黄が含まれた温泉のことです。温泉らしさを感じる「ゆで卵が腐ったようなにおい」が特徴的です。
メラニン分解を促すことから「シミ予防の湯」とも言われています。
硫黄泉は「硫黄型」と「硫化水素型」の2種類があります。
- 硫黄型:綺麗なエメラルドグリーンの色が特徴的な泉質。解毒・殺菌効果があります。
- 硫化水素型:乳白色が特徴的な泉質。皮膚への浸透効果が高く代謝の促進も期待できる一方で、刺激が強い温泉なためアクセサリーが変色する可能性があることに注意が必要です。
硫酸塩泉
硫酸塩泉は、温泉1kgあたりガス性の物質を除く溶存物質量が1,000mg以上含まれた温泉のうち陰イオンの主成分が硫酸イオンのものをいいます。
保温効果・保湿効果が高く、肌をコーティングする効果もあることから、「傷の湯」や「美肌の湯」とも呼ばれています。
硫酸塩泉は含有成分によって細かく「芒硝泉(ナトリウム硫酸塩泉)」「石膏泉(カルシウム硫酸塩泉)」「正苦(くみ)泉(マグネシウム硫酸塩泉)」の3つに分けられます。美肌効果が期待できるのは、石膏泉(カルシウム硫酸塩泉)です。