北海道観光で人気の山まとめ
(+ロープウェイ)
◎樽前山(苫小牧市)
標高1,041mの活火山で、プリンのような独特な溶岩ドームが最大の見どころ。支笏湖の南東に位置し、7合目まで車でアクセス可能。駐車場から山頂(東山)までは約1時間の登山で、支笏湖の絶景や高山植物が楽しめます。冬期は道路閉鎖、火山ガス発生時は立入禁止に注意。周辺には樽前山神社や支笏湖温泉など観光スポットも充実。
◎旭岳(東川町)
北海道最高峰(2,291m)で、ロープウェイで中腹まで気軽にアクセス。旭岳温泉からの登山や、自然探勝路での高山植物観察が人気。秋の紅葉は日本一早く、夏は登山、冬はスキーが楽しめます。旭川駅からバスで約90分。周辺には姿見の池や道の駅ひがしかわ道草館などがあり、温泉地も点在。
◎黒岳(上川町・層雲峡)
大雪山系の名峰で、ロープウェイとリフトで7合目まで行け、初心者でも登山しやすい山。層雲峡の渓谷美や紅葉、冬は氷瀑が見どころ。層雲峡温泉が登山の拠点で、温泉街や観光施設も充実。旭川駅からバスで約2時間10分程度。
◎昭和新山
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世界でも珍しい「隆起型」火山
昭和新山は、1943年の有珠山噴火によって麦畑が隆起し、わずか数ヶ月で標高約400mの山が形成された「隆起型」火山です。①わずか数ヶ月で麦畑が隆起し山になったという、世界的にも稀な火山です。また、②通常の火山は噴火で溶岩が流れ出しますが、昭和新山は地下から溶岩が押し上げられて隆起した「溶岩ドーム」という珍しい形態です。 -
赤くゴツゴツとした山肌
粘性の高いデイサイト溶岩がゆっくりと冷え固まったため、赤く凹凸のある独特の山肌が特徴です。 -
現在も噴煙を上げる活火山
山頂付近には今も噴煙が立ち上り、大地のエネルギーを間近に感じられます。ただし、入山はできません。
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個人所有の特別天然記念物
昭和新山は三松正夫氏が火山保護のために購入した私有地であり、個人所有の国の特別天然記念物という非常に珍しい事例です。 -
詳細な観測記録
誕生の瞬間から現在まで、三松正夫氏による詳細な観測記録が残されており、火山学や地質学の貴重な資料となっています。
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国指定の特別天然記念物
国の特別天然記念物、日本の地質百選、ユネスコ世界ジオパークなど、多くの認定を受けています。 -
周辺観光スポット
有珠山ロープウェイ、昭和新山熊牧場、レストラン、土産店などが集まり、家族連れにも人気のエリアです。
◎函館山
標高334mでロープウェイで山頂へ。函館の街と津軽海峡を一望できる夜景は「世界三大夜景」の一つ。市電「十字街」駅から徒歩10分、山麓駅からロープウェイで約3分。周辺には元町教会群や赤レンガ倉庫など異国情緒あふれる観光地が点在。
◎羊蹄山(ようていざん)
羊蹄山(ようていざん)は、北海道後志地方南部に位置する標高1,898mの成層火山で、その美しい円錐形から「蝦夷富士」とも呼ばれている。日本百名山にも選ばれており、周辺は支笏洞爺国立公園として保護。見どころは、富士山にも似た端正な山容と、山頂付近で夏(7月上旬~8月上旬)に咲き誇る約80種の高山植物、さらに130種以上の野鳥が生息する豊かな自然環境。周辺には、名水の里として有名な「京極ふきだし公園」、「道の駅 ニセコビュープラザ」(地元農産物やソフトクリームが人気)がある。
◎斜里岳
知床連山の南端に位置する標高1,547mの山。原生林や高山植物、頂上からの知床連山やオホーツク海の眺望が魅力。登山口は斜里町や清里町にあり、車でアクセス。知床国立公園や知床五湖など周辺観光地も充実。
◎利尻山
利尻島の中央にそびえる標高1,721mの円錐形の山。「利尻富士」とも呼ばれる美しい山容が特徴。登山コースは複数あり、山頂からはオホーツク海や礼文島の絶景が広がる。利尻島はフェリーや飛行機でアクセスでき、島内には温泉や湿原など観光スポットも多い。
◎藻岩山(札幌市)
標高531mでロープウェイとケーブルカーで山頂へ。札幌市街や夜景が一望できる「恋人の聖地」として有名。車・バス・市電でアクセスでき、駐車場も完備。札幌観光と組み合わせやすい。
北海道の主なロープウェイ
◎大雪山旭岳ロープウェイ(東川町)
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高山帯の空中散歩
標高約1,100mの旭岳温泉駅から、約10分で標高約1,600mの姿見駅まで一気に登ります。ゴンドラからは、大雪山連峰や原生林、高山植物が織りなす雄大な自然を一望できます。 -
森林限界を越える景観
標高1,400mを過ぎると背の高い木がまばらになり、低い木や高山植物へと植生が変化する様子を間近で体感できます。この「森林限界」を越えて高山帯まで運行するのは日本唯一のロープウェイです。 -
高山植物とシーズナルな自然
夏は高山植物の花畑、秋は日本一早い紅葉、冬はダイヤモンドダストや樹氷など、四季折々の絶景が楽しめます。 -
トレッキングや登山の拠点
姿見駅からは「姿見の池周遊コース」など、初心者からベテランまで楽しめるトレッキングコースが整備されており、エゾシマリスなどの野生動物にも出会えます。 -
鏡池・すり鉢池の夫婦池
コース内には水面に逆さ旭岳が映る「姿見の池」や、周辺に可憐な高山植物が咲く「鏡池」「すり鉢池」など、絶景ポイントが点在します。
他のロープウェイにはない特徴
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日本唯一の森林限界を越えるロープウェイ
高山帯まで運行し、標高1,400mを過ぎると植生が劇的に変化する様子を体感できる唯一のロープウェイです。 -
日本一早い紅葉と高山植物の宝庫
9月中旬から紅葉が始まり、夏には高山植物の約4割が観察できるなど、北海道の自然の多様性を凝縮しています。 -
登山・トレッキングのアクセス拠点
ロープウェイ終点から登山道やトレッキングコースが広がり、初心者から登山者まで幅広く楽しめます。 -
季節ごとに異なる表情
春は残雪と新緑、夏は花畑、秋は紅葉、冬はダイヤモンドダストなど、一年を通して多彩な自然体験が可能です。
◎大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(上川町)
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四季折々の自然とダイナミックな景観
春の新緑、夏の高山植物、秋の紅葉、冬のパウダースノーと、一年を通して多彩な表情を見せます。特に秋は「日本一早い紅葉」として有名で、標高によるグラデーションが美しい紅葉を生み出します。 -
石狩川と大峡谷の絶景
ゴンドラからは、樹海の中を流れる石狩川や大峡谷、柱状節理の断崖など、大雪山国立公園ならではのダイナミックな風景が広がります。 -
黒岳登山の拠点
ロープウェイとリフトを乗り継ぎ、標高1,984mの黒岳7合目まで気軽にアクセスできます。登山初心者や家族連れでも比較的軽装で高山体験が可能です。 -
高山植物と雲海
7~8月は高山植物が咲き乱れ、運が良ければ眼下に雲海が広がることもあります。 -
山頂駅の展望台
5合目駅舎の屋上展望台からは大雪山連峰を360度見渡せる大パノラマが楽しめます。
他のロープウェイにはない特徴
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日本最北のロープウェイ
北海道の最北部に位置し、日本最北のロープウェイとして知られています。 -
ロープウェイとリフトの乗り継ぎ
ロープウェイで5合目まで登り、さらにリフトで7合目まで一気にアクセスできる点が特徴です。登山やトレッキングのハードルが低く、初心者でも高山帯を楽しめます。 -
スキー場との一体型
冬は「大雪山層雲峡黒岳スキー場」として長期間営業し、ロープウェイがスキー客の足としても活躍します。ゲレンデからは大雪山連峰の壮大な景色を望めます。 -
標高差によるグラデーション紅葉
標高差が大きいため、山頂から麓へ徐々に紅葉が進むグラデーションが楽しめるのは、他のロープウェイにはない大きな特徴です。 -
温泉街と一体の観光拠点
層雲峡温泉街と直結し、温泉やグルメ、滝や柱状節理などの名所とセットで楽しめます。
◎函館山ロープウェイ(函館市)
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見どころ:
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世界的に評価される夜景
函館山の夜景は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で三つ星を獲得しており、「世界三大夜景」の一つとして世界的にも有名です。左右を津軽海峡と函館湾に挟まれた扇型の街並みが、光のアートのように広がります。 -
四季折々のパノラマ
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪化粧など、季節ごとに函館の街や海の景色が変わり、昼間・夕暮れ・夜景と時間帯によっても全く異なる表情を見せます。 -
山頂展望台からの眺望
標高334mの山頂からは、函館市街、元町教会群、港、津軽海峡、時には下北半島や青森県まで見渡せます。
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特徴:125人乗り大型ゴンドラで支柱がなく、視界が広い。山頂にはレストランや土産店も。
◎有珠山ロープウェイ(壮瞥町)
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見どころ:
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火山と湖の大パノラマ
有珠山ロープウェイからは、昭和新山、洞爺湖、羊蹄山など、北海道を代表する火山や湖を一望できます。ゴンドラからの眺めは360度のパノラマで、大人も子どもも楽しめる空中散歩です。 -
世界ジオパーク認定エリア
有珠山周辺は「洞爺湖有珠山ジオパーク」として世界ジオパークに認定されており、火山活動による数十年ごとの大地の変化を体感できる貴重な学びの場です。 -
山頂からの展望台
山頂駅前の洞爺湖展望台や有珠火口原展望台では、眼下に洞爺湖、昭和新山、そして今も水蒸気を上げる火口が見られます。 -
外輪山遊歩道トレッキング
山頂からは外輪山遊歩道が整備されており、火山の営みや自然を間近で感じるトレッキングも可能です。
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◎藻岩山ロープウェイ(札幌市)
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絶景の夜景
藻岩山の山頂からは、札幌市街や石狩湾、支笏湖方面まで一望でき、夜景は「日本新三大夜景」にも選ばれています。 -
360度大パノラマ
山頂展望台からは札幌の街並みや周囲の自然を360度見渡せます。 -
四季折々の自然
ロープウェイの窓からは、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、北海道の四季の移ろいを楽しめます。
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特徴:バリアフリーの展望台、山頂までミニケーブルカーで乗り継ぎ可能。市街地からアクセスしやすい。
◎小樽天狗山ロープウェイ(小樽市)
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見どころ:
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絶景の夜景
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小樽市街や石狩湾、日本海を一望できる「北海道三大夜景」の一つであり、特に冬の雪景色と夜景のコントラストは幻想的。
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夜景は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得。
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360度パノラマビュー
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山頂には5つの展望台があり、特に山頂展望台からは小樽市街、石狩湾、遠く暑寒別連峰や積丹半島まで見渡せる大パノラマ。
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春~初夏には雲海が発生し、雲海と夕日や夜景のコラボレーションも楽しめる。
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特徴:展望レストランや資料館、ジップラインや熱気球など多彩なアクティビティ。冬は海が見えるスキー場に変身。